宇宙 ≫ 生命・人間・人生


《 八ヶ岳思考 》

” シリーズ:分水嶺 ”
銀河鉄道で、こころの旅

自然科学と精神科学の見地
シュタイナーの宇宙進化論


宇宙・地球・生命

自然科学と精神科学の見地
シュタイナーの宇宙進化論

《 Prologue 》

現在・世界中の自然科学/宇宙物理学者が束になっても、”宇宙の実体”の”欠片”すら解らないのが実情です。
宇宙を構成する物質の全てを100%と想定して、そのうちの99%が何であるかをまったく知らない、というのが現在の宇宙物理学者・理論物理学者の意見です。
宇宙がなんで・どのように構成されているかが、まったく分からないのです。

ですから、右側の考え方があり、左側からの考え方もあるのです。
それを探ってみたいと思います。

”ビックバーン直後の宇宙” 【撮影:すばる望遠鏡】
127億年以上前の最古・「銀河団」


その前に、星にまつわる「神話」があり、それは人間的で笑えますので紹介致します。

有名な「ギリシア神話」には、人間的な弱みを持っている神々が現れます。
大神ゼウスなどは、美女との戯れが好きで、美女カリスト-との秘密が、他の戯れる美女の一人、「日の神アポロンの妹・アルテーミス」に知れ、カリスト-は「大ぐま(獣)」に変えられ、ゼウスとの子を「子ぐま」に変えてしまいます。

大神ゼウスの妃ヘーラも大変に嫉妬深く、その「大ぐま」「子ぐま」を、大神ゼウスの手の届かない天にまで昇らせ、星座にしてしまいます。

あのヘラクレスは、大神ゼウスと美女アルクメールの不倫の子で、妃ヘーラに嫌われ、天を担ぐ(彫刻がある)事になり、死後・天に昇り「ヘラクレス座」となります。
このヘーラの乳がほとばしり「天の川」になったとされます。

そこから西洋では「天の川」を「ミルキーウエイ(Milky Way)」と呼びます。

・・・ ギリシャ神話でした。



☆ COSMOS ☆

宇宙からの地球/左が昼間で右側が夜の地球(右上の日本)


生命の源!  / ”宇宙”
生命の誕生と進化

[ 宇宙(日本語/漢字)・言葉の語源 ]

中国・漢の時代の准南王・安の編した「 准南子 」という書物ありますが、この書物に「 宇宙 」について 【 四方上下これを宇といい、往古来今これを宙という 】 と書いてあります。
つまり、四方八方に広がった”空間”それが”宇”であり、昔から現在そして未来へ絶え間なく流れていく”時” が ”宙”ということです。 まさに”宇宙”を表現している素晴らしい言葉ではないでしょうか。

宇宙の創生と進化のパラダイム
宇宙の創生と進化のパラダイム




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自然科学

生命の源・宇宙について!

アメリカの宇宙物理学者カール・セーガン氏は著書「COSMOS」 で述べています。

「 ・・・・・物質は突然、無から作られたのだろうか。それは、どのようにして起こったのだろうか。多くの社会の人達が、この問題に対して、ふつう 「神が無から宇宙を創造した。」と答えてきた。しかし、それは一時しのぎの答えにすぎない。

もし、私たちがこの問題を勇敢に追及しようとするなら、私たちはもちろん、次に「その神はどこから来たのか』と尋ねなくては成らない。そして、もし『その問題には答える事が出来ない」と私たちが言うのであれば、なぜ神の創造などと言わずに「宇宙の起源は、答える事の出来ない問題だ」と言わないのだろうか。あるいは、もし『神は常に存在していた』というのなら、なぜ神などを出さずに『宇宙は常に存在していた』といわないのか。・・・・・・・

・・・・・・・人間のどのような社会も『自然に循環がある』という事実を知っていた。
しかし、もし神がそのような循環を欲しなければ、どうして、そのような循環が起こりうるのだろうか。起こりうるはずがないと考えられていた。また、人間の世の中に循環があるならば、神々の世界にも循環があるだろう、と考えられていた。宇宙は、生と死との巨大な、まさに無限の繰り返しである、と考えた人達もあった。 そのような考えを信じた、世界でただ一つの宗教はヒンズー教であった。
疑いもなく偶然によるものであるけれども、ヒンズー教の時間の尺度は、現代の科学的な宇宙学と一致している。このような一致がみられる宗教は、ヒンズー教だけである。 
・・・・・・・・
ビックバン以来、宇宙が膨張し続けていることは、どうやら本当らしいが、しかし、永久に膨張し続けるかどうかは、決してあきらかではない。膨張は次第にゆっくりしたものとなり、やがて止まり、逆向きになるかもしれない。
・・・・・・・・
このような因果関係の逆転は何を意味しているのか。それを分かったようなふりをすることは、私たちには出来ない。 そんな時代になったら、人々は墓の中から生まれ、子宮のなかで死ぬのだろうか。時間は後ろ向きに流れるのだろうか。こんな問いに意味があるのだろうか。・・・・・ もし、逆に宇宙のなかの物質が、ある臨界量よりも少なければ、遠ざかってゆく銀河の引力は、膨張を止めるだけの力がなく、宇宙は永久に膨張し続けるだろう。 ・・・・・ Carl Edward Sagan 」

銀河団
銀河団


カール・セーガン博士は現在分かる事を述べ、分からぬ事は今の時点では、分からないと言えることの大切さを、伝えているような気がします。

真実を見る(判断)目を養う!この事は何にでも共通するように思えます。未知の部分で人々に恐怖を与えたり、占い(又は占星術)など、魑魅魍魎が蔓延る事に警鐘を鳴らしています。
・・・・・・・現在では、世界の科学者も最初の「?マーク」の疑問には答えられないのです。
まだまだ宇宙には分からない事が多すぎます。否、将来も分からないまま人類も!地球も!太陽も!そして宇宙も終っていくのかも知れません・・・・・・・!?

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又、宇宙物理学者のスティーブン・ホーキング博士は、イギリスの大学で講義している時に、ある学生から質問された「宇宙の大きさを教えて下さい」との問いに対して、「それは君(人間)が認識できる範囲であり、現在・計算可能な範囲が宇宙(現在の宇宙)である。」と答えたそうです。

宇宙に対して、これ以上無いほどの的確な答えのような気がしますし、彼のM理論にも繋がる答えではないかと思います。


現在膨張を続けている宇宙は百数十億年前には一点(数学的観念の大きさではない点)に集まっていた。 宇宙の全物質が一点に集まっていたなどとは信じがたいが、高温高密度の火の玉のようなものが宇宙の始まりだったようだ。
その火の玉が何らかの理由で猛烈な爆発を起こし、私達の観念を超えた速さで、ガスや塵が四方八方に広がり現在の宇宙を生成しています。

これは、十数年前からの電波観測により火の玉のように熱かった「宇宙」の名残りの電波が空全体から観測され、今では爆発宇宙/ビックバン説(他に宇宙振動説もありました)は定説になっています。
又、ビックバンから百数十億年経ったこの宇宙は現在、猛烈な速度で膨張しています。

その膨張の勢いは、距離に比例した速度で遠ざかっています。 (宇宙の中心から遠いほど速い速度で膨張している)遠く離れたところでは、なんと毎秒24万キロ、つまり光の速さの10分の8といった物凄い速さで遠ざかっています。 さらに速く(遠く)なると光の速さに近づき我々の眼には届かなくなってしまい、それを「宇宙の地平線」と呼ぶ科学者もいます。

今も膨張し続けている宇宙の果ては、光の速さに限りなく近い速度で我々から遠ざかっている為、物理的に宇宙の大きさを確認する事は不可能に成っているようです。
・・・・ とてつもない事が 我々が存在するこの宇宙でおこっています。

その途轍もないところの片隅に、デオキシリボ核酸(DNA)の最も古い祖先たる分子が、40億年前に芽生え、年月が経つにつれ、次第に複製を作るのが旨くなり、更に、その分子たちが集まって集合体を作るようになりました。
・・・ これが細胞の初期段階です。

30億年位前になると、単細胞の結合が繰り返され、一つの細胞が分裂して二つになった時、その二つが分かれないように突然変異が起こりました。 そして最初の多細胞生物が出来上がっていきます。

かってはバラバラに分かれていた細胞たちが、共通の利益の為に結合して一体になって行きます。 (人間の体も100兆ほどの細胞集団の塊です。)

20億年ほど前になると、生物の進化が、でたらめな突然変異の積み重ねで、DNA(遺伝の指示書)が分けの分からない状態になった時、ある細胞集団が、これではいけないと思ったのでしょう? その細胞集団が「性」を発明し、DNAの符号の本を一冊丸ごと伝達・交換してしまいました。

どの時代にも、要領よく行動する生物が現れるものです。 このシステムのおかげで、新しい変種が作り出され、選択のふるいにかけられ、「性」に関心がない生物は滅亡していきました。「性」に関心がなくても滅亡しなかったのは、特定の微生物だけになりました。

10億年ほど前になると、単細胞の植物(藻類)の結合が頻繁になり、互いに力を合わせ地球の環境を光合成により驚くほど変えていった。

現在では、考えられませんが、酸素は有機物の分子を分解してしまう性質を持っていますので、地球の最初の生物は酸素の中では生きられなく、酸素を持つ大気への移行は生命の歴史の上で、大変な危険性を持っていた分けです。

そう我々(生物)の子孫がこの地球の環境を変え、造り上げてきたのです。 そして、酸素を旨く取り扱えない生物は死んでいきました。 幾つかの菌類などの原始的生物だけが酸素のないところで、今日まで生き延びています。 現在の地球の大気の99%までもが、地球で生まれた生物が造り上げてきたもので、地球のような惑星にとって、生命の誕生・進化は化学反応の避け得ない結果なのです。 

分子から芽吹いた原始生命! そこから人間への進化には、気の遠くなるような歳月と偶然(必然?)が携わっています。

・・・・・ 一つひとつの生命に、愛おしさが潜んでいるように感じられませんか?



☆ ☆ ☆ ☆ ☆

Rudolf Steiner
Geisteswissenschaft/Anthroposophie
( 精神科学/人智学 )

シュタイナーと人智学徒


ルドルフ・シュタイナー

ルドルフ シュタイナー
Rudlf Steiner


《 講演議事録 》
☆ 精神科学的宇宙進化論:人類の進化

人類の進化を理解するためには、その進化を離れた所から、高所から見つめ、包括的な全体の内に組み込むことが欠かせません。

我々はこの条件の下において初めて、進化の高邁な理想的なイメージをえることができます。 人類の進化を理解しようと試みるのに、理想なしで済ませられると思ったら、大きな間違いです。 理想を欠いた人間は、エネルギーを欠いた人間です。
人生の中で理想が演じる役割は、機械の中で演じる蒸気の役割と同じです。

蒸気はいわば、莫大な量の圧縮された空気を、小さな空間に封じ込め、そこから強力な膨脹力を生み出しています。
人生における思念の不思議な力も、同様です。

ですから、もし我々が人類全体と関わる思念的理想の高所にまで達すれば、各時代を貫いて人類の進化を導いている糸を、感じとれることでしょう。
様々な世界観の体系、たとえばダーウィンの体系も、同様に、この連続する糸を探求しているわけです。

ダーウィニズムの偉大さを否認することはありません。

しかしダーウィニズムは、人間の内的な進化を解明していません。 それはもっぱら、関連性のうちの、顕在的なものしか見ていません。 そのため、それは、人間の霊的本質をないがしろにするようなあらゆる純物質的な解明法と全く同じような性質をもつのです。

こうして専ら物理的な事実に基づいた進化論は,人間の起源を動物に求めるのです。それは彼らが、化石人類において、発達の遅れた低い額を確認したからです。

これに対し、物質的な人間をエーテル的人間の単なる表われと見なす秘教は、ことを全く異なる観点から見ます。 事実,人間のエーテル体は、物質的な体とほとんど同じ形をしており、その輪郭から安々とはみ出ることができます。

しかし、時代を遡るほどに、エーテル頭部と物質頭部の間の不均衡が増大し、エーテル頭部はますます大きくなっていきます。 我々の進化の時期に先行する、ある時代には実際、エーテル頭部はそのような様子をしていたのです。 その当時生きていた人間はアトランティス人と呼ばれました。 事実、地質学者たちは古代アトランティス人の痕跡を発見し出しています。

大洋に沈み、その名をもつ古代の大陸にあった、鉱物や植物を見つけ始めています。 今のところ人間の痕跡はまだ見つかっていませんが、見つかるのもそう遠くないことでしょう。

へッケルの理念を支持する雑誌「コスモス」でも、テオドール・アルルトが動物分布と植物分布の痕跡から、海底に沈んだアトランティス大陸の実在を推論する論文を発表しています。  秘教的探索が予言し、自然科学がそれを立証しているのです。

アトランティス人のあとを引き継いだヨーロッパ人種においては、頭部の前額部が次第に発達し出しました。   しかしアトランティス人においては、意識が集中する中心点は、額の外のエーテル頭部の中にあったのです。
今日ではそれは物質頭部の内部、鼻のやや上あたりにあります。 ゲルマン神話でニフルヘイム(Niflheim;北欧、「霧の国」の意味)とか霧の国(Nebelheim) ー 雲の国 ー という名で表わされているものは、アトランティスの国のことなのです。

実際、地球は当時もっと暖かで、まだ常時、白い蒸気のとばりにおおわれていました。 アトランティス大陸は一連のノアの洪水様の豪雨によって沈んだのです。 
その過程で地球の大気は澄明になっていきました。

そうなって初めて、青空や雷、雨や虹が現われるようになったのです。 こういったわけで聖書には、ノアの箱舟が陸に着いた後、虹が神と人間との絆の新しい徴しとなったと書かれているのです。

ア一リア人種の自我は、物質脳の中でエーテル体を集中することによって初めて自己意識に到達できました。

その時初めて、人間はみずからに向かって《私》と言い始めたのです。  アトランティス人はみずからを三人称で語っていたのです。 ダーウィニズムは、地上に見出される種の差異に関して、大きな誤りをおかしました。

高等な種が下等な種に起源をもつのではなく、その逆なのです。
下等な種は祖先の高等な種が退化してできたものです。
たとえば我々が二人の兄弟に出会ったとしましょう。 兄は知的で上品、弟は下品で鈍重だとしましょう。 この知的な兄が愚かな弟の子孫であると考えるような人がいるとすればおかしなことです。

種に関するダーウィニズムの誤りも、同じ線上にあります。
人間と動物は共通の起源をもっているのです。

動物は人間との共通の先祖から退化したものであり、一方人間はその先祖から出発して、今や高等な進化の度合いを示しているわけです。 このことが我々を傲慢にさせるようなことはありません。
なぜなら高等な領界が進化できるのは、下等な領界のお蔭だからです。

使徒の足を洗うキリスト(ヨハネ伝、13章)の姿は、秘儀参入者が自分より劣る者に示す謙虚さの象徴です。

秘儀参入者は、もっぱら秘儀参入していない者たちのお蔭で存在しています。
したがって、真の知者は、知に至らぬ者に対して、深い謙虚さを示すのです。
ある種の人間たちが別の人間たちの上昇のために、下降せねばならないのは深刻な悲劇です。
この意味で、パラケルズスの次の美しい言葉は評価に値いするでしょう。

「私は石や植物や動物などあらゆる存在物を観察した。 すると、人間の場合、完成した、生ける言語となっているものが、これらの場合、ばらばらになってしまった文字のように見えるのだった。」

人間と動物の進化の歩みにおいて、下等なものは高等なものに由来しています。 腐敗し死滅するものは生けるものから分離したのです。生物は生命のないものから生じたと言われています。

しかし実際には、生命のないものが、生物から生ずるのです。

石灰質の殻や石炭などは生物が分泌・凝固したものです。 人間においても我々は、まず軟骨があり、次にそれが骨となる様子を観察できます。我々の骨は柔かな軟骨組織が硬化したものです。

同様、石も、大地の生きた有機物が硬化したものなのです。 こんにちの人間は、進化の歩みに取り残されるものを、みずからの内に、まだもっています。 この点で我々は再びマニ教に立ち戻ることになります。

かつて人間の内に動物性が混在していたように、現在、善と悪、あるいは、真と偽りという、相対立する二つのものが混在しています。

この対立矛盾、すなわち、二つの要素がみずからの内で混在する仕方によって人間のカルマ、運命が形造られています。 いつの日か人間は、悪を客体として捨て去ることでしょう。

こうした事柄を我々はすべて黙示録的な記述のうちに見出すのです。

こんにちすでにマニ教はその高弟を、落伍者たちの救済者になるよう育成しています。 すでにこんにち、エゴイズムヘ向かう進化と、無私に通ずるもう一つの進化とが共存していることは、誰もが認めるところではないでしょうか。 人間はみずからを動物性から解放しましたが、それとまったく同様に、みずからを悪から解放するのです。

しかし人間が現代ほど大変な危機に瀕していた時はいまだかつてなかったのです。 万人の主であるものは万人のしもべたるべきです。 このことは大いなる必然として生じねばなりません。  真のモラルは偉大な宇宙法則の認識から生まれるのです。

偉大な理念は、我々の理想を徐々に前進せしめる活力の源泉なのです。  我々は人生のうちの静かな瞬間に、偉大な進化の理念と相まみえるところまで上昇すべきです。

シュタイナーの黒板画
シュタイナーの黒板画


≪ 参考 1 ≫

■ アトランティス ・・・・ プラトン(BC427~BC347)/ 古代ギリシア哲学者の「ティマイオス」、「クリティアス」著書に記載された、驚くくらいの文明や自然・地下資源(鉱物)に恵まれた大陸で、約12,000年前に滅亡(沈下)したとされています。
場所についてはギリシア近海、或いは太平洋、大西洋などの説がありますが、私は、今のところ想像上の大陸だと思っています。 
又、昔からアトランティス人や大陸/文明の存在/非存在(空想)についての諸説があります。

■ アーリア人/アーリア人種至上主義・根源論
アーリア人種論には狭義的見方と広義的見方では意味合いが異なるようです。
広義的見方では、インド・ヨーロッパ語族を指していますが、狭義的見方では、インドに住んでいた人々がイランを経てロシアや東ヨーロッパ地域に移動したという考え方です。

紀元前2000年~1500年頃に中央アジアの遊牧民族がヨーロッパ方面とパンジャブ地方を超えガンジス河流域に移動していったのです。 そして、ガンジス河流域に移住した彼らの牛を大切にする風習や信仰がヴェーダー>バラモン教となり、現在のヒンヅー教になっていきます。

アーリア人種根源論は、神秘思想家で神智学協会創始者の一人/ヘレナ・P・フラヴァッキー(ロシア系ドイツ人)が、 創始した近代神智学のアーリア学説です。 その中の宇宙的進化論という論理/学説で、 現人類は、大西洋にあったアトランティス大陸の”第四根源人種”から進化した”第五根源人種=アーリア人種”である、 という論理です。

★ アーリア民族優性論ではないのですが、一種の”偏り観”を感じる論理です。
尚、かの有名なヒットラーは”我が闘争”で、人類のヒエラルキーの最上部に広義的アーリア人種を置き、中でもゲルマン民族が最も優れていると述べている。
ヒットラーは、その対極にあるのがユダヤ民族とし、劣勢民族は存在する意味は無しとし大量虐殺をしていった。

シュタイナーの黒板画
シュタイナーの黒板画


≪ 参考 2 ≫

ルドルフ シュタイナー
Rudlf Steiner

☆ ”地球の進化期”

まずは惑星状態という括りに七つの時期(惑星状態)があります。

1、土星期(熱体期/物質体基礎期)
2、太陽期(エーテル体基礎期)
3、月期(アストラル体基礎期)
4、地球期(物質体・エーテル体・アストラル体・自我期)
5、木星期(自己意識/形象意識期)
6、金星期(インスピラツィオーン期)
7、ヴァルカーン期(イントゥイツィオーン期)

ここから、”地球期”を取り上げてみると、更に七つの”生命状態”と七つの”形態状態”に分類されます。
七つの”生命状態”は、・・・・・・・・

1、第一生命状態
2、第ニ生命状態
3、第三生命状態
4、第四生命状態
5、第五生命状態
6、第六生命状態
7、第七生命状態

七つの”形態状態”は、・・・・・・・・

1、第一形態状態(高次の霊状態)
2、第ニ形態状態(低次の霊状態)
3、第三形態状態(アストラル状態)
4、第四形態状態(物質状態)
5、第五形態状態(高次のアストラル状態)
6、第六形態状態(低次の霊状態)
7、第七形態状態(高次の霊状態)

に分類されます。更に、この”形態状態”が七つの時期と文化期に分類されます。

1、ポラール期
2、ヒューベルポレイオス期
3、レムリア期
4、前-アトランティス期
5、後-アトランティス期
6、第六期-封印の時期
7、第七期-ラッパの時期

文化期

1、インド文化期
2、ペルシア文化期
3、エジプト・カルディア・バビロニア・ユダヤ文化期
4、ギリシア・ラテン文化期
5、ゲルマン・アングロサクソン文化期
6、ロシア文化期
7、アメリカ文化期

現在は、惑星状態が”地球期”の第四生命期で、”形態状態”は第四形態状態(物質状態)の後-アトランティス期、ゲルマン・アングロサクソン文化期ということになります。
詳細内容について興味のある方は、”神智学”、”神秘学概論”、”いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか”或いは、”宇宙進化論”などの書籍をお読み下さい。

☆ ☆ ☆ ☆

★ 霊/天使の種類

1、セラヒューム / 愛の霊 – 熾天使
2、ケルビム / 調和の霊 – 智天使
3、トローネ / 意志の霊 – 座天使
4、キュリオテテス / 叡智の霊 – 主天使
5、デュナメイス / 活動の霊 – 力天使
6、エクスシアイ / 形態の霊 – 能天使
7、アルヒャイ / 人格の霊 – 権天使
8、アルヒアンゲロイ / 火の霊 – 大天使
9、アンゲロイ / 守護の霊


” 地球の形状 ”

精神科学Geisteswissenschaft

ルドルフ・シュタイナーは、地球が球体だとするのは空想に過ぎないと述べ、地球の形状は球形ではなく三角形の四面体(三角錐/最小の頂点数「4」での構成立体)で、その形状が膨らんだものだと考えています。
その四極の底面の三点には「南極(South Pole)」、「中央アメリカ/メキシコ周辺(Volcano)」、「コーカサス(Caucasus)」があり、残りの一点の頂部に「日本(Japon)」があると述べています。

因みに、コーカサス地方とは、現在の”アゼルバイジャン・ジョージア(グルジア)・アルメニア”の3国あたりになります。



ルドルフ・シュタイナー

講演録/”天地の未来:地球の形と人体”
から抜粋

地球が球体だというのは空想にすぎません。
地球の形態を正しく思い描きま しょう。
それは四面体と呼ばれている形態です。

三角形が四つあります。
底辺に三角形があり、さらに三つ三角形があって、ピラミッド形になっています。
三角形が四つの接辺を持つ四面体です。

さて、これらの三角形の平面をいくらか湾曲させる、と考えてみてください。
そうすると、やや異なってきます。丸くなりますが、まだ固定していません。
直線だった三角形の辺は丸くなります。こうして、丸くなった四面体ができます。

このように丸くなった四面体が、私たちの地球です。

・・・ 以下略


そのことを説明したシュタイナーの黒板画




NASA / 宇宙から見た地球


もう一つの考え方

自然科学 》

自然科学の世界では、月や地球ぐらいの大きさの星になると、重力(距離の二乗に反比例した力)が中心部の方向に均一にはたらくのでほぼ球体になりますが、重力の小さな小惑星などはこの限りではないようです。

≪補足≫

地球は自転や公転による遠心力で、真円(球)ではなく若干の楕円(球)形にはなっているようです。
宇宙科学者たちは、科学技術・機器の進歩により、過去の説を覆しながら宇宙の神秘や銀河・星の生成などの奇跡を探求し続けています。


≪ 自然科学:番外編 ≫

最近、ニュートリノ(素粒子)の存在説を岐阜の神岡町に大きな地下施設(スーパーカミオカンデ)を造り、不可能だと考えられていたニュートリノの確保に成功し、仮説から実証へと導き、”ノーベル賞”をとった”小柴昌俊氏”が思い出されます。

ニュートリノは、最初(1930年)オーストリアのバウリという物理学者が研究の中で、なにかの物質が存在しなければ辻褄が合わないことが起こり、そのなにかを仮説として考えた粒子です。 
・・・・・ 自然科学は”仮説(ある意味では夢想)”から始まります。

そして、このニュートリノは、どのくらいの大きさか?というと、
星から人間まで、すべての物質を構成する究極の物質は、原子/イオン/分子の3種類の粒子で出来ています。 ある科学者の説明によると、その粒子の一つの”原子”の大きさは現在の高性能電子顕微鏡でも全く見えない!
大きさは、1X10-10 m(0.1nm=0.1ナノメーター)です。

それは、人間の約1/10(ネズミ) → その又1/10(ミツバチ) → その又1/10(蟻) → その又1/10 (ダニ)→ その又1/10 (花粉)→ その又1/10(大腸菌) → その又1/10(インフルエンザウイールス) → その又1/10 → その又1/10 → その又1/10 が、おおよその原子の大きさです。
例えるならば、人間を東京23区位の大きさとすると原子はサッカーボール位だそうです。
・・・・・・ 見えるわけがない!
そのくらいに小さいものが原子だということです。

さらに、原子の中心にある原子核(当然! 原子より、もっともっと小さい)の一つの粒(陽子)を地球の大きさとするならば、ニュートリノは米粒位の大きさなんだそうです。
そのニュートリノは無数に存在し且つ、あらゆるものを通過してしまうそうです。
人間の身体も毎秒かなりの数のニュートリノが通過しています。

日常の”存在定義”からすると、”存在していない”モノだったのです。
・・・・・ ”小柴さん”は、それを捕まえてしまったのです!
だからなんだ! なんの役に立つのかと思うでしょうが、宇宙物理学や天文学、宇宙の神秘・森羅万象・生命の誕生などを探るためには、これが凄いことなのです!

≪ 参考 ≫

遺伝子/DNAの発見 ・・・・> 1953年
遺伝情報/DNAを含めた”核酸”と呼ばれるものが、スイスのミーシャーという科学者により発見されたのは”1868年”で、遺伝子DNAがアメリカの科学者ワトソンとクリックにより発見されたのが”1953年”です。  それが あの有名な二重らせん構造のものです。

このDNAの発見により、地球上のすべての生物の遺伝暗号が殆ど同じである事も分かってきました。  犬も、鳥も、蛇、虫コロ、魚類、ナメクジ、人間もです。  更に、この発見によって、地球上の生物は一つの家族と言う事が証明され、もとをたどれば、地球上の生物は皆同じ祖先から始っている事が分かってきました。



《 別添資料 》

下記文字をクリック(タップ)

■ ルドルフ シュタイナー精神科学概論

■ ルドルフ シュタイナー年譜・年表

■ ルドルフ シュタイナーの瞑想

■ ルドルフ シュタイナー書籍紹介

END