シリーズ:八ヶ岳思考
《 宇宙 》

色々な景色やモノを見て、色々な人に出会う旅

宇宙 Part2/アンドロメダ星雲

《 宇宙 Part 2 》



人類が宇宙のことを考える



”宇宙の新たな発見”



約138億年前の宇宙誕生から10億年後までの間に形成された銀河の集合体である最古の「銀河団」を東大、国立天文台などの研究チームが米ハワイ州にあるすばる望遠鏡で発見し 2005年2月17日に発表しました。


これまでの観測記録を5億年さかのぼる発見です。
宇宙最大の天体である銀河団が、宇宙開びゃく後早い時期から存在していたことを示す成果だといわれています。

研究チームは、2002年から03年にかけて南天のくじら座の方角を観測し、銀河が発する光の波長のずれをもとに地球からの距離を測定しました。

その結果、127億光年離れた位置に、6個の銀河が差し渡し300万光年の範囲に固まって存在することを確認しました。 

天体は遠くにあるほど古く、127億年以上前にできた銀河団ということになります。この最古の銀河団は、ふつうの銀河団より銀河の数が少なく、全体の質量も100分の1以下だが、一帯では星が活発に誕生しているとみられます。

銀河団は、離れている銀河同士が重力で引き合って作られていくという考えが主流だったのですが、研究チームの代表者である米宇宙望遠鏡科学研究所の大内正己研究員は、今回の発見を元に「特定の領域で銀河がかたまって誕生したため、初期の銀河団ができた」と推定、従来の理論の修正につながると話しています。

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◆ 銀河団=直径約1000万光年の範囲に数十個から数百個の銀河が集まったもので、太陽の1000兆倍もの質量があり、宇宙で最も大きい天体です。地球に最も近い銀河団は、約5000万光年離れたところにある「おとめ座銀河団」だといわれています。



天動説と地動説

天動説・地動説


アレキサンドリア王朝の時代(AD2)に天文学者プトレマイオスが体系化した天体説明図。地球は宇宙の中心であり、他の星が地球の周りを回っているという仮説のもとにつくられています。
それから、コペルニクスの登場する16世紀まで、地球は宇宙の中心であるという天動説が信じられていました。



下の写真は、オリオン座大星雲 /散光星雲の代表です。
地球からの距離は約1500光年とかなり近い星雲で、ガス雲から生まれつつある星を数多く見ることが出来ます。

宇宙 Part2/オリオン座大星雲
オリオン座大星雲

途轍もなく大きく、途轍もないことが起きている宇宙!
現在・世界中の自然科学/宇宙物理学者が束になっても、”宇宙の実体”の”欠片”すら解らないのが実情です。

ですから、・・・・・・・・・・

宇宙そしてその外側を考える時には、Nicolaus Copernicus の ”地動説”という考え方から解放された思考も必要で、「天動説云々!」馬鹿らしいことのようですが、真面目に考えることも一考だと思います。

何故ならば、・・・・・・・・

主観も客観もない、根源的実在!/ 時間も空間も超越した宇宙 或いは、その外の世界では、何も動いていないといえば動いていないし、全てが動いているといえば動いています。

又、”時間”もなく”永遠なる現在”があるのみとも考えられます。

思考に自由性を持たせ、物理的(地球的)な”天・地動説”から抜け出して宇宙を考えれば、視点の位置によっては”地動説”になったり”天動説・全動説・無動説”になったりしますので、 ただ、理解(認識)する ”場” の違いという事にもなりえます。 

そこで、問題意識を”天”が動いているか、”地”が動いているかではなく、現代人の”視覚、思考(認識)”の硬直化に向けるべきなんですね。

・・・・・ 全てが「藪の中」ですから! 何事も決め付けて思考しないということです。

例えば、私(貴方)が、いなくなれば、私(貴方)の中の宇宙もいなくなります。
ですから、デカルト的思考から離れ、思考・論理に自由性を持たせると、 私(貴方)が”宇宙”そのものなのかもしれません。


宇宙 Part2/八ヶ岳の星空


宇宙の話に興味のある方は、Part 1 及び Part 3もありますのでクリックして読んでみて下さい。

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《 八ヶ岳思考 / 宇宙 》

■ 《  宇宙 Part1 》
宇宙の始まり☆宇宙を包む無とは 

■  《 宇宙 Part 3 》 
生命の誕生と神秘