シリーズ:八ヶ岳思考
《 宇宙 》
色々な景色やモノを見て、色々な人に出会う旅
《 宇宙 Part 3 / 生命 》
人類が宇宙のことを考える
宇宙(地球)での生命の誕生と神秘
新型コロナパンデミックで考える
”生命の不思議とその誕生”
新型コロナウイルスですが、科学的にみると生物ではないようです。
科学的には生物は細胞を有するもので、動植物や菌類などの真核生物とバクテリアの細菌・アーキアの古細菌などの原核生物に分類され、ウイルスは生物の細胞に侵入し増殖する、単なるたんぱく質の粒子でしかないのです。
生物とは、
40億年前に、デオキシリボ核酸(DNA)の最も古い祖先たる分子が 芽生え、年月が経つにつれ、次第に複製を作るのが旨くなり、更に、その分子たちが集まって集合体を作るようになりました。
分子たちの集合体! これが細胞の初期段階です。
30億年位前になると、単細胞の結合が繰り返され、一つの細胞が分裂して二つになった時、その二つが分かれないように突然変異が起こりました。
そして最初の多細胞生物が出来上がっていきます。
かってはバラバラに分かれていた細胞たちが、共通の利益の為に結合して一体になって行きます。(人間の体も100兆ほどの細胞集団の塊です。)
20億年ほど前になると、生物の進化が、でたらめな突然変異の積み重ねで、DNA(遺伝の指示書)が分けの分からない状態になった時、ある細胞集団が、これではいけないと思ったのでしょう?
その細胞集団が「性」を発明し、DNAの符号の本を一冊丸ごと伝達・交換してしまいました。
どの時代にも、要領よく行動する生物が現れるものです。
このシステムのおかげで、新しい変種が作り出され、選択のふるいにかけられ、「性」に関心がない生物は滅亡していきました。関心がなくても滅亡しなかったのは、特定の微生物だけになりました。
10億年ほど前になると、単細胞の植物(藻類)の結合が頻繁になり、互いに力を合わせ地球の環境を光合成により驚くほど変えていった。
現在では、考えられませんが、酸素は有機物の分子を分解してしまう性質を持っていますので、地球の最初の生物は酸素の中では生きられなく、酸素を持つ大気への移行は生命の歴史の上で、大変な危険性を持っていた分けです。
我々(生物)の子孫がこの地球の環境を変え、造り上げてきたのです。
そして、酸素を旨く取り扱えない生物は死んでいきました。幾つかの菌類などの原始的生物だけが酸素のないところで、今日まで生き延びています。
現在の地球の大気の99%までもが、地球で生まれた生物が造り上げてきたもので、地球のような惑星にとって、生命の誕生・進化は化学反応の避け得ない結果なのです。
しかし、藻類より先への進化に、その後、実に30億年という歳月がかかりました。
このことは、分化した器官を持った大きな生物には、なかなか到達(進化)しないと言うことを、物語っています。
微生物はたくさんいるが、大きな獣や大きな植物が生えていないという惑星は、この宇宙にはたくさん存在すると考えられますが、現在!地球のような高等生物が生息している惑星は、本当に少ないかも知れません?
人類も含め、今いる生物の全てが、この地球から滅亡したとしても、又、新たな生命が誕生し、進化していくでしょうが、 大変な偶然(必然!?)と大変な時間、大変な過程(進化)の上に、今 私たちが存在しているようです。
”生命の神秘と文明”
人間とチンパンジーでは、遺伝子レベルではほとんど違いがなく、約99%が同じらしいのです。
では、進化の違いはどこにあるのか。
・・・ それはずばり、体毛の有無ということです。
体毛がなくなったことで、人間は寒さへの耐性がなくなったので、火を起こすことや、温かさを保つ場を作ることやその他もろもろの必要性が生まれ、頭脳を使い文明が生まれたらしいのです。
☆ ☆ ☆ ☆
” その文明と生命に関わる見識 ”
(参考) ゾウの時間 ネズミの時間
ゾウとネズミでは、寿命に大きな違いがあります。
しかし、一生の心拍数はほぼ同じで、およそ15億回だそうです。
ただ、鼓動のリズムが違うので、寿命がそれぞれ違ったものになるということになります。
一生の心拍数が15億~20億回というのは、ほかの哺乳類でもほぼ同じですが、人間の場合は50歳頃にはこの回数が達成されるそうです。
まさしく、
信長で有名な幸若舞(こうわかまい)の演目『敦盛』(あつもり)の一節
「人間五十年 下天のうちをくらぶれば 夢幻の如くなり」
のとおりです。
その後なぜに生きられているのかというと、文明/衣食住に医療や医薬のおかげです。
・・・ これが人間の特殊性です
また、動物の中でも「老後」、すなわち生殖能力を失った後にも生命活動を続けられるのは人間だけで、これも先天的にそうだったのではなく、文明の発展によって生まれたものらしいです。
【 神話の世界の宇宙観 】
・・・ ギリシア神話
「ギリシア神話」には、人間的な弱みを持っている神々が現れます。
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大神ゼウスなどは、美女との戯れが好きで、美女カリスト-との秘密が、他の戯れる美女の一人、「日の神アポロンの妹・アルテーミス」に知れ、カリスト-は「大ぐま(獣)」に変えられ、ゼウスとの子を「子ぐま」に変えてしまいます。
大神ゼウスの妃ヘーラも大変に嫉妬深く、その「大ぐま」「子ぐま」を、大神ゼウスの手の届かない天にまで昇らせ、星座にしてしまいます。
あのヘラクレスは、大神ゼウスと美女アルクメールの” ま~、”不倫の子で、妃ヘーラに嫌われ、天を担ぐ(彫刻がある)事になり、死後・天に昇り「ヘラクレス座」となります。
このヘーラの乳がほとばしり「天の川」になったとされます。
そこから西洋では「天の川」を「ミルキーウエイ(Milky Way)」と呼びます。
・・・ 夜空を見上げて笑って下さい!
私の周りにも「ゼウス」らしき人がいますので、天に昇らせてしまいましょうか!
そう、毒が有りそうなサソリ座が良いと思う。
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又、中国では、七匹の豚を天に昇らせ北斗七星にしたという伝説があります。
中国では北斗七星は、豚なんです!
重くて落ちてきそうで、やはり・夜空を見上げたら笑っちゃいますね。
最後に、宇宙カレンダーを紹介します。
≪宇宙カレンダー≫
宇宙の誕生(ビックバン)を1月1日(元旦)の「0時0分1秒」として、その後の地球の誕生、生命の誕生を月に置き換え、そして現在を12月31日(大晦日)の「0時0分」として、一年(365日)に例えたカレンダーです。
1月 | ← 0時0分1秒:ビックバン(宇宙の誕生) |
2月 | ← 最初の恒星と銀河ができた。 |
3月 | ← 銀河の形成が進む。 |
4月 | ← 私たちの銀河系が出来始める。 |
5月 | ← 銀河系の中に最初の恒星が誕生。 |
6月 | ← 巨大な星が超新星の爆発を起こす。 |
7月 | ← 超新星の欠片から新しい星が生まれる。 |
8月 | ← 多くの恒星の誕生。 ← 太陽系が出来始める。 |
9月 | ← 太陽系が出来る。 ← 地球と月が出来ます。 ← 生命が芽生え始める。 |
10月 | ← 藻類が発生。 ← 初期の大気が出来始める。 |
11月 | ← 大気の中に酸素が増え始める。 ← 月が地球から遠ざかる。 |
12月 | ← 12月18日:三葉虫が栄える。 ← 12月19日:最初の魚が誕生。 ← 12月20日:植物が陸に上がり始める。 ← 12月21日:動物が陸に上がり始める。 ← 12月23日:最初の爬虫類が誕生。 ← 12月26日:最初の哺乳類が誕生。 ← 12月31日:午後10時30分/最初の人類が登場。 ← 12月31日:午後11時59分/人類に文明らしきものが・・ |
宇宙カレンダー
宇宙の始まりからの時間を一年とすると、人類が誕生したのは 今からたった一時間と数十分前で、文明らしきものが出来たのは、今からたった1分前です。
宇宙の歴史・時間が長いのか短いのか!
生命の誕生が、ちょっと前なのか、ずいぶん前なのか!
考えてみると楽しいと思います。
《 八ヶ岳思考 / 宇宙 》
宇宙の話に興味のある方は、Part 1 及び Part 2 もありますのでクリックして読んでみて下さい。
■ 《 宇宙 Part1 》
宇宙の始まり☆宇宙を包む無とは
■ 《 宇宙 Part 2 》
宇宙の新たな発見:銀河団☆天動説と地動説