” シリーズ: 八ヶ岳思考 ”
銀河鉄道の旅
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”八ヶ岳思考 ”
個人的な興味の範疇での”一人芝居”
いわゆる、
未熟な演技の旅芸人のコーナー
《 宇宙 Part 1 》
宇宙の始まり☆宇宙を包む無とは
プロローグ
★ ★ ★ ★ ★
宇宙は、
何を語りかけているのか?
我々は、
どこから来てどこに行くのか?
宇宙と生命
全てになんらかの原因があり、現象が起こっているのです。
それが「神」なのか、「必然や偶然」なのか?
観念を超えた未知の現象に対して、現時点では「神」の助けを借りなくては説明できない事が多過ぎます。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
それ故に、このリポートではデカルト的に方法的懐疑による「科学的範疇の宇宙と生命論理」と共にシュタイナーの精神科学やスピノザ的汎神論/インドのヴェーダやウパニシャッド的思考も加えて纏めてみました。
要するに、”ソフト”に構成したということです。
宇宙のことを考える生命!
★ ★ ★ ★ ★
宇宙の端っこに偶然できた塊、
そこにマタマタ偶然生まれた生命!
この塊(地球)の中で、塊の外部/宇宙のことを理解し・星空を見上げるなんてことをするのは人間だけです。
チンパンジーだって、犬の”コロ”だって、セキセイインコの”ポポ”だって宇宙なんて知りません。
だから、人間(私や貴方)がいなくなれば宇宙もなくなります。
宇宙なんてものは人間の認識だけのものかもしれません。
そんなものの実体なんてないのかも知れません。
見えるんだが実体がない蜃気楼みたいなモノかも知れません。
全てが消えてなくなります。
・・・ 宇宙 > 架空かも知れないモノの話です。
偶然生まれた生命が思考しはじめ、思考するがゆえに辛い時が生まれた
辛い時!
音楽を奏でるのもいいが
宇宙や生命のことを考えてみると、少しの気休めにはなる
・・・ と、思う!
自然科学者/宇宙物理学者は言う
「 世の中、・・・
全く解らないことだらけ! 」
宇宙物理学者/カール・セーガン氏
引用:著書「COSMOS」
物質は突然、無から作られたのだろうか。
それは、どのようにして起こったのだろうか。
多くの社会の人達が、この問題に対して、ふつう 「神が無から宇宙を創造した。」と答えてきた。
しかし、それは一時しのぎの答えにすぎない。
もし、私たちがこの問題を勇敢に追及しようとするなら、私たちはもちろん、次に「その神はどこから来たのか」と尋ねなくては成らない。
そして、もし「その問題には答える事が出来ない」と私たちが言うのであれば、なぜ神の創造などと言わずに「宇宙の起源は、答える事の出来ない問題だ」と言わないのだろうか。
あるいは、もし「神は常に存在していた」というのなら、なぜ神などを出さずに「宇宙は常に存在していた」といわないのか。・・・・・・・
・・・・・・・人間のどのような社会も「自然に循環がある」という事実を知っていた。
しかし、もし神がそのような循環を欲しなければ、どうして、そのような循環が起こりうるのだろうか。起こりうるはずがないと考えられていた。
また、人間の世の中に循環があるならば、神々の世界にも循環があるだろう、と考えられていた。
宇宙は、生と死との巨大な、まさに無限の繰り返しである、と考えた人達もあった。
そのような考えを信じた、世界でただ一つの宗教はヒンズー教であった。
疑いもなく偶然によるものであるけれども、ヒンズー教の時間の尺度は、現代の科学的な宇宙学と一致している。このような一致がみられる宗教は、ヒンズー教だけである。
ビックバン以来、宇宙が膨張し続けていることは、どうやら本当らしいが、しかし、永久に膨張し続けるかどうかは、決してあきらかではない。
膨張は次第にゆっくりしたものとなり、やがて止まり、逆向きになるかもしれない。
・・・ このような因果関係の逆転は何を意味しているのか。
それを分かったようなふりをすることは、私たちには出来ない。
そんな時代になったら、人々は墓の中から生まれ、子宮のなかで死ぬのだろうか。
時間は後ろ向きに流れるのだろうか。こんな問いに意味があるのだろうか。
もし、逆に宇宙のなかの物質が、ある臨界量よりも少なければ、遠ざかってゆく銀河の引力は、膨張を止めるだけの力がなく、宇宙は永久に膨張し続けるだろう。・・・・・
★ ★ ★ ★ ★
私たちは、宇宙のさまざまなものを調べてみて、私たちが、塵くずの上に生活している事を知った。
その塵くずは、ぼんやりした銀河の、最も辺ぴな片隅の、つまらぬ星のまわりを巡っている。
私たちは巨大な宇宙空間の中の、小さな粒に過ぎないが、それだけではない !
私たちは、永遠の時間の流れの中で、ほんの一瞬だけ生きているに過ぎない。
今、私たちは知っている!
宇宙は、その最も新しい誕生の時から数えても、150億年か200億年もたっている、という事を。
これは、ビックバン(大爆発)と呼ばれる、すさまじい爆発があったときから数えた年数だが、その宇宙の始まりの時には、銀河も、星も、惑星も、勿論、生命も文明もなかった。
まばゆい一様な火の玉が宇宙空間の全てを満たしていただけだった。
ビックバンの混乱から、秩序ある宇宙への過程で、物質とエネルギーの恐るべき変換があった。
私たちは、今 その事を知り始めたところであり、私たちは、それを覗いてみる特権を持っている。
そして、どこかで、もっと知的な生命を発見するまでは、私たち自身が、あらゆる変換のなかで、最もめざましい変換なのである。
私たちは、ビックバンのはるかな子孫であり、宇宙の中から生まれてきた。
塵くずから生まれてきたのである。
そして、いまや、その宇宙を理解し、ある程度その宇宙を変換しようとさえしている。
カール・セーガン
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カール・セーガン氏は、この様にも述べています。
「 宇宙の大きさと年齢は、人間の普通の理解力を超えている。
私たちの小さなふるさと「地球」は、果てしない永遠の宇宙のなかの、迷い子である。
宇宙の事に比べれば、多くの人のどんな心配事も、とるに足らない、つまらない事のように思えてくる。・・・・・・・ 」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
物理学者のスティーブン・ホーキング氏は、イギリスの大学で講義している時に、ある学生から質問された「宇宙の大きさを教えて下さい」との問いに対して、「それは君(人間)が認識できる範囲であり、現在・計算可能な範囲が宇宙(現在の宇宙)である。」と答えたそうです。
宇宙に対して、これ以上無いほどの的確な答えのような気がしますし、彼のM理論にも繋がる答えではないかと思います。
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東京大学大学院理学系研究科
物理学専攻教授 / 佐藤勝彦氏
期待したいことは、従来の理論に矛盾、もしくはそれまでの理論では説明することのできない観測が出てくることである。
知の世界の体積が膨らめば当然それだけ、その表面、フロンテイア、も広がるのは当然である。
実際、ダークマター、ダークエネルギーの問題は大きな謎である。
我々は、我々の住んでいるこの宇宙を構成する物質の99%が何であるかをまったく知らない。
第二の方向はこの謎へのチャレンジである。
宇宙
”宇宙”
先ず最初に、 [宇宙(日本語/漢字)/言葉の語源] から入ります。
中国・漢の時代の准南王・安の編した「准南子」という書物ありますが、この書物に「宇宙」について書いてあります。
『 四方八方上下これを宇といい、往古来今これを宙という 』
つまり、四方八方に広がった空間それが宇であり、昔から現在そして未来へ絶え間なく流れていく時、それが宙である。
このように書いてありますが、これは優れた考え方のように思えます。西洋ではコスモス(COSMOS)とかユニバース(UNIVERSE)という言葉がありますが、それには宇宙という言葉が持つほどの意味はないと思われます。
”宇宙の始まり”
科学雑誌:Newtonの2020年2月号/宇宙史138億年と言う項目に書いてあった序文です。
『 人類(ホモ・サピエンス)は、約20万年前、アフリカ大陸で誕生したと考えられています。
20万年という年月は、私たちの一生に比べたら、途方もない年月です。
しかし、宇宙のスケールで物事を考えると20万年など一瞬にすぎません。たとえば、地球や太陽系が誕生したのは約46億年も前のことです。
宇宙が誕生したのはさらに昔で、約138億年も前のことになります。
宇宙がどのように誕生したかは謎ですが、一説には、空間も時間も存在しない”無”から誕生したとされています。
誕生したミクロの宇宙は、”インフレーション”とよばれる急激な膨張を経験したと考えられています。
”インフレーション”は、目の前の地点が光速を超える速さで遠ざかるような猛烈な空間の膨張です。その後、”インフレーション”は終わりをむかえ、その瞬間、光と物質が誕生し、宇宙は灼熱の火の玉と化しました。
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・・・ これが”ビックバン”です。
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そして、宇宙は”インフレーション”と比べると緩やかな膨張を続け、徐々に冷えていきましたが、この段階では宇宙は、ガス(主に水素)が存在するだけの世界でした。
・・・ 今のような恒星や銀河が形成されるのは宇宙の誕生から数億年がたったあとのことになります。 』 後略 /科学雑誌:Newton・2020年2月号から引用
宇宙の外側/実体のない世界
・・・ ”時間”が存在しない、
・・・ ”空間”も存在しない!
観念的には、宇宙の外側、宇宙を包んでいるモノは、”無”ではないかとは思っていましたが、”無”の実体は分からずにいました。
”無”とは、果てしない無限の広がりだと思っていたが、広がりもない訳です。
そこには時間や空間で判断する領域というものもない訳ですから実体がない訳です。
・・・ 掴みどころがない訳です!
広がりも時間もない、実体がないところから、途轍もなく大きく且つ、膨張を続ける宇宙という実体ができ、銀河、太陽、地球ができ、そして、生命という実体までもができちゃったんですね!
何が、どうして、 何もないところから出来ちゃったのか。
しかし、と言うかなんと言うか、・・・
出来ちゃったものは元に戻らなくてはいけないのが、自然の摂理!
だから、生命~宇宙・何もかもが実体のないところに戻るんでしょう!
最初から、何もなかったということにもなるんだろう!
実体がないところで生まれたものは、全てがただの幻想かもしれない。
それは、蜃気楼みたいなモノなのかも知れません。
宇宙も、地球も、人類も、蜃気楼!
考え方によっては最初から存在していなかったのです。
・・・ 勿論、私もあなたも!
なんだか、世俗的なことは遠のきますが、頭が混乱してきました。
やはり、合掌したくなりました。
現在膨張を続けている宇宙は百数十億年前には一点(数学的観念の大きさではない点)に集まっていたらしい。その一点は何もない、時間も空間もない”無”に突如として現れたのです。
どんなに優れたコンピューターや電波望遠鏡ができようが解る訳がない因果。
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宇宙の全物質が一点に集まっていたなどとは信じがたいが、高温高密度の火の玉のようなものが宇宙の始まりだったようだ。
その火の玉が何らかの理由で猛烈な爆発を起こし、私達の観念を超えた速さで、ガスや塵が四方八方に広がり現在の宇宙を生成しています。
これは、十数年前からの電波観測により火の玉のように熱かった「宇宙」の名残りの電波が空全体から観測され、今では爆発宇宙(ビックバン)説は定説になっています。
又、ビックバンから百数十億年経ったこの宇宙は現在、猛烈な速度で膨張しています。その膨張の勢いは、距離に比例した速度で遠ざかっています。(宇宙の中心から遠いほど速い速度で膨張している) 遠く離れたところでは、なんと毎秒24万キロ、つまり光の速さの10分の8といった物凄い速さで遠ざかっています。
さらに速く(遠く)なると光の速さに近づき我々の眼には届かなくなってしまい、それを「宇宙の地平線」と呼ぶ科学者もいます。
今も膨張し続けている宇宙の果ては、光の速さに限りなく近い速度で我々から遠ざかっている為、物理的に宇宙の大きさを確認する事は不可能に成っているようです。
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とてつもない事が 我々が存在するこの地球・太陽系・銀河系そして宇宙でおこっています。その神秘に少しだけ近づきたくてこのようなものを記載しました。
オーストラリアのASKAP望遠鏡と天の川銀河
宇宙の話に興味のある方は、Part 2 及び Part 3もありますのでクリックして読んでみて下さい。
宇宙 PART 2
宇宙の新たな発見:銀河団☆天動説と地動説 へ
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《 八ヶ岳思考 / 宇宙 》
■ 《 宇宙 Part 2 》
宇宙の新たな発見:銀河団
天動説と地動説など
■ 《 宇宙 Part 3 》
生命の誕生と神秘
神話の世界の宇宙観
宇宙カレンダーなど