シリーズ:八ヶ岳思考

■ ■ ■ ■ ■

ルドルフ・シュタイナー特集
Geisteswissenschaft/Anthroposophie



   Ouroboros(ウロボロス)- 宇宙創世と進化




■ ★ まえがき ★ ■

第二ゲーテアヌム/Ouroboros Seal


【 学び 】
自然科学 ☆ 精神科学の垣根を越えて

学びには、宗教的に”信じる”という学び方と、学問的に是々非々で”考える”という学び方があります。

この特集は、・・・
後者の学び方の特集です。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

考えるという学び方・・・
例えば、絵を学ぶ時には、先ず最初に基礎となるデッサンを、嫌となるくらいに学びます。 そのデッサンでモノを見る目や絵の基本的な事を身につけ、その後やっと絵筆を手に取ることができます。

どのような学びにも、
このような基本的な準備は必要だと思っていますので、この点を基にシュタイナー思考/思想の特集に取り組んでいます。

そして、
自然科学と精神科学の融合を
・・・ 願望している特集です。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

シュタイナー思想 / 精神科学 ☆ 人智学

この”学び”は、世間的/物理的な常識などを超越した”分野”ゆえに、自然科学の恩恵で蔽われた現状人には、答が出ない、或いは足踏みをしてしまい前に進めないのは常道です。

☆ ☆ ☆

また、我々現代人の唯物論/物理主義にどっぷりと浸かった精神は、物理的には見えない世界や霊的・魂的世界などの分野にはアレルギーを生じ、硬直し、その思考に胡散臭さと疑惑を感じるようになっているのも事実です。

その心/精神を解すには、言うなれば、硬直している物質的な心の囁きも無視せずに、”幅広い知識”をゆっくりと 且つ、是々非々のスタンスで、より多くを学ぶ事ではないでしょうか。

しかし、学びには、注意点もあります。
人間誰しもが、一つの事(思想・考え)に妄信したり、或いは偏った方向に進むと、周りが見えなくなり、思考が内側に向かってしまう傾向があるようです。

ですので、 ・・・
真逆な考え方や思想についても耳を傾けるという”心の余裕/心の広さ”が、この種の学びには必要ではないでしょうか。

☆ ☆ ☆

この特集は、自然科学と精神科学の融合を念頭に、上記のようなことも考慮した学びを試みています。





《 精神科学概論 Stage1 》


シュタイナー特集
Stage1First Page

INDEX

シュタイナー

◇ Stage11st PAGE ◇

★ 《 まえがき 》
—————————–
自然科学と精神科学の融合
● 《 神秘学について 》
〇 シュタイナーの考え方
〇 世間が感じる神秘思想の”におい”
〇 におい(異臭)”について
  宗教と学問/”におい”の違い
〇 特集の命題
自然科学と精神科学の”ニオイ”の違い
  何を持って異臭とするか

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

◆ 神秘学の礎 1
  1・思想/思考
  2・神秘主義と神秘学
  3・簡単に神秘主義とは
  4・神秘主義的思想の起こり
  5・ヨーロッパの神秘主義
    ユダヤ教神秘主義
    イスラム教神秘主義
    グノーシス
    神学
    スコラ哲学
    超越主義/エマーソン
    エラノス倫理会議
 神秘学の礎 2 
  精神科学 / 人智学とは
  人智学協会創設の流れ
  言葉の ”所以”
◆ 神秘学の礎 3
  学びの基本姿勢
   ———
◆ 自然科学と精神科学
  自然科学と精神科学の融合
◆ 自然科学者と精神科学者の言葉
◆ 何故、・・・
  同じ方向に歩まないのだろうか?
◆ 物質☆心・精神

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

■ シュタイナー叙述を側面から考える
  表象の背後に
  光と影
  シュタイナーが語る物語
  ———————–
■ シュタイナー叙述本文
  神秘学の性格
  人間の生と死、そして自我
  人生と感情
  人間の構成要素

  Luzi-fer & Ahriman
  人間について
 


ルドルフ・シュタイナー特集
Geisteswissenschaft/Anthroposophie




精神科学/人智学
◇ 精神科学概論 Stage1  ◇

この特集は、
俗世間の掟/常識にしばられない、
”精神の自由”と”自分自身”との対話の物語です。




《 旅支度 》

まず最初に!
神秘学に対するシュタイナーの考え方

★ Geheim wissenschaft ★

☆ Rudolf Steiner

「 神秘学/Geheim wissenschaft
この言葉は、現代のさまざまな人々にとって、直ちに敵対する感情を呼び覚まします。
多くの人々にとって、この言葉は、嫌悪感を持たせるものであり、嘲笑、さげすんだ笑み、そして、おそらく軽蔑を呼び起こします。

「神秘学」という言葉が、「未知なるもの」、秘密に満ちたもの、それどころか明らかでないものについての、自然に即した方法では得る事のできない知識を求める、 取り返しのつかない結果を招くような欲求を満たすように思われるために、多くの人々にとって、その言葉に魔術的な響きがあることは否定できません。

・・・・・・・・・・

神秘学者は、自然科学にみられる思考方法なしには、どんな科学も基礎づけることができないことを知っている。

しかし、神秘学者は、この厳密さが、自然科学的思考の精神に真に通じることによって獲得されるならば、その厳密さを、魂の力を通して他の諸領域のために保持しておくことができることも知っているのです。

神秘学者は、自然科学の価値を誤って判断するつもりはなく、かえって自然科学者以上にその価値を認めようとしています。

・・・・・・・・・・

「神秘学」は、外的に自然の中では知覚されないという意味で、「秘密/秘匿」に経過することがらについての”科学”なのです。

・・・ Rudolf Steiner




《 参考 》

シュタイナーは神秘学を、ドイツ語で Geheim wissenschaft とし、”秘密 或いは神秘の科学”を意味した言葉で表現しました。

Geheim は、秘密 或いは神秘を意味し、
wissenschaft は、科学を意味します。

英語では、神秘学を occultism(オカルティズム)と言いますが、シュタイナー的に表現すると、secret sciences (シークレット・サイエンス) 或いは、 occult sciences(オカルト・サイエンス) となります。


シュタイナーの黒板画


”この社会”で、・・・
神秘に対する考えや感じている”ニオイ”

☆ ☆ ☆


Geisteswissenschaft/Anthroposophie
シュタイナー特集の入り口で、・・・

上記のシュタイナー叙述を認識するため、”この社会”での神秘に対する考えや感じているニオイを、最初に書いてみたいと思います。



特集の命題
《 自然科学と精神科学の融合 》



世間が感じる
神秘思想の”ニオイ”


★ ★ ★ ★ ★


自然科学万能主義の現在!
現在の社会では、神秘的な学びや霊的なモノは胡散臭い”ニオイ”がするとし、忌み嫌われている。

この”ニオイ”を出す側にも問題がある。
神秘・霊・死後・前世・カルマ等など解らないこと、未知なることを題材に祀り上げ、占いや呪いの分野の商売にしている方々が多い。

その胡散臭い”におい”が、神秘的・霊的分野を覆いつくしている。
異臭の大きな事件が、霊・死後・前世・カルマなどを説く某真理教(サリン事件)や霊感商法の旧統一教会で、ここまでくると悪臭でこの”ニオイ”がするだけで嫌悪してしまう人がでる。

このような社会状況の中で多くの方(一般的な方)に、シュタイナーが述べる”霊科学・カルマ論”が正しく受け入れられることは、難儀なことに思われる。

★ ★ ★

神秘学/精神科学の学び
こちら側には問題がないのか?

シュタイナーの思考/思想を学ぶ方々及びその集まり、教育者たちは、異臭ととられるような行為・行動をしていないかを考えてみる必要もあります。 ・・・ その辺からこの特集を始めたいと思います。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

何故かというと、・・・
自然科学と精神科学の融合!
それが、私の希望であり、この特集の主旨だからです。


★ ★ ★

シュタイナー


人生において霊的な原因となっていることについて語る人々の側が、少なからず混乱に貢献していることは、否定してはならない。
そのような人々によって、多くのことがらが、あまりにも大雑把に曖昧に語られている。

・・・ Rudolf Steiner

★ ★ ★ ★ ★


★ ★ ★ ★ ★

★ 宗教と学問/”ニオイ”の違い ★


人の世では、・・・
ニオイの好み・違いは当然!

インド/コルカタ
生前のマザーテレサ


科学/学問
同じものを見ていても、視点により形(景色)やニオイは異なる!
ですので、
”ニオイ”の違いを受け入れ、話し合う。
学びには必要なことだと思います。

★ 自然科学と精神科学の融合 ★

景色やニオイの違いはあるが、
多分、人間同士は同じものを見ている!



《 参考 》
不完全な人間の集まり・会

シュタイナー

欠陥を避難する事によって学ぶのではなく、欠陥を理解する事によってのみ学ぶことが精神性を高める。
しかし、理解する為に不満をすっかり排除しようとするならば、やはり進歩はないであろう。
ここで重要なのは一面性ではなく、魂の諸力の安定とバランスなのである。

・・・ Rudolf Steiner

スイス/ドルナッハ




★ 異臭を醸し出す学び ★

異臭!・・・
視点・論点の違いによるニオイがあるので、何を持って異臭とするかが問題ですが、私が感じる異臭を醸し出すものは宗教関係の学びに多い。しかし、宗教関係以外の学びでも・ある日突然に異臭を出し始めることがある。まさに、ヨガ道場から某真理教という宗教団体に変異したことでもお分かりかと思います。

ですので、どんな学びにしても、
自問自答しながら歩みを進めることが必要ではないでしょうか?

人間は愚かな存在なのです。

サリンなどは撒かないとしても、究極的には何をやらかすのか解らない生き物なので、どんな学びでも自問自答しながらの歩みが必要なのです。


精神世界の学びに付いてくる落とし穴



下の”医療”に関する言葉は、誰の言葉だと思いますか?

ル・コルビジェ
ロンシャンの教会・ミサ

医療 ・・・
私達の医療は、瞑想でアストラルや過去生の記憶から導入したアストラル医学なるものを駆使し、病人のカルマやエネルギー状態をみて、死や転生も考慮に入れて行います。



村上春樹氏著作
underground 2/約束された場所で・から引用

【 彼は、患者思いで熱心で優秀な外科医とまわりから評価されていたわけだが、おそらくそれ故に、様々な矛盾と欠陥を抱えた現行の医療制度にだんだん深い不信感を抱くようになり、その結果オウム真理教の提示する実行力のある精神世界(塵ひとつ落ちていない強烈な理想郷)に強く心を惹かれるようになっていく。 ・・・ 村上春樹 】

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上記の医療に関する文言は、
その優秀な外科医で地下鉄サリン事件の実行犯でただ一人死刑を免れた:無期懲役・林郁夫氏が書いた「オウムと私」の中にある、人生を棒に振るほど彼が陶酔した、麻原が語っていた一文です。

———————————–

村上春樹氏著作
underground 2/約束された場所で・から引用

【 私たちが林医師に向かって語るべきことは、本来はとても簡単なことであるはずなのだ。それは、「現実というのは、もともと混乱や矛盾を含んで成立しているものであるはずだし、混乱や矛盾を排除してしまえば、それはもはや現実ではないのです。」ということです。・・・ 村上春樹 】



学び


再度書きます・・・
人間は愚かな存在なのです。

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どのような学びの方々も、
そんな過ちは犯さない!
某真理教の人達は異常なんだ。
私達は違う、
私達の学びは違う、
・・・ と誰もが思っています。

しかし、
人間は、サリンなどは撒かないとしても、究極的には何をやらかすのか解らない生き物なのです。いつの時代にも権力・殺し合い(戦争)により、自分たちの主張を通します。それを考えると、どんな学びでも自問自答しながらの歩みが必要なのではないか。・・・ と、思いながらこの特集を組んでいます。

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【この特集の巻頭に書いた文言】

物質的・宗教的姿勢から離れた思考
そして、偏らない!
”学問”の姿勢での”学び”の特集です。




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特集の命題
《 自然科学と精神科学の融合 》



御託(ごたく)》 の最後に、・・・
人間として稚拙な私が、何を言いたかったのかを書かせてもらいます。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

”精神の自由”
そして、真の自由と優越感なき心、
差別なき平等な心・万物に畏敬ある心
・・・ 等を培う”学び”でありたい!

—————————————–

偉そうなことを書いていますが、
以上のことができない稚拙な私ですので、自分自身に対して絶えず言い続けなくてはいけない ” 思考/思想 ” なのです。

ですから、・・・
学び続けなくてはならないのです。

☆ ☆ ☆



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精神科学/人智学 – 神秘学の礎




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★ ★ ★

 ◆ 神秘学の礎 1
  1・思想/思考
  2・神秘主義と神秘学
  3・簡単に神秘主義とは
  4・神秘主義的思想の起こり
  5・ヨーロッパの神秘主義
    ユダヤ教神秘主義
    イスラム教神秘主義
    グノーシス
    神学
    スコラ哲学
    超越主義/エマーソン
    エラノス倫理会議
 神秘学の礎 2 
  精神科学 / 人智学とは
  人智学協会創設の流れ
  言葉の ”所以”
◆ 神秘学の礎 3
  学びの基本姿勢
   ———
◆ 自然科学と精神科学
  自然科学と精神科学の融合
◆ 自然科学者と精神科学者の言葉
◆ 何故、・・・
  同じ方向に歩まないのだろうか?
◆ 物質☆心・精神
  



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